ICU看護師の生活

ICU看護師の業務解説【ルチーン業務】

前回記事「ICU看護師の業務解説【3次救急対応】」に引き続き、今回はルチーン業務と言われるものを紹介します。

 

これも施設によって違うとは思いますが、基本的なことは同じだと思います。タイムスケジュールは施設によってはもちろん、患者さんの状態や他のスケジュールによって変わってきますので、一概にこの通りではありません。

 

患者さんへあいさつ

基本です。患者さんの意識がないことが多いので、新人さんは特にこれをスルーする人がいますが、自分だったら、家族だったらどうか考えてみましょう。いきなり知らない人が来て、身体を触られたり周りをウロウロされたら嫌ですよね。

 

患者さんとの信頼関係を築くためにも、あいさつや自己紹介はとても大切です。また、意識状態の確認にもなりますし、ICUに入っている患者さんは環境や状況の変化、睡眠パターンの変調など様々な要因によって情緒的な面も乱れやすいので、メンタルチェックとケアをする意味でも大変重要になってきます。

 

アラーム設定や機器設定の確認、薬剤のチェック、患者さんの状態のチェック

患者さんには様々な機器が取り付けられています。ICUでは基本的に24時間モニタリングを行っていますのが、モニターから得られる情報は患者さんの状態をアセスメントするのに非常に重要です。

 

ただ、看護師も人間ですから常に目を離さずモニターを見ているわけにはいきませんし、他にたくさんの業務をこなしながらモニタリングを行わなければなりません。そして、休憩時間やトイレに行く時など、自分がその場を離れることもあります。その患者さんにとって、どの程度までが許容範囲なのか、というのを示して、逸脱した場合や異常時に音で教えてくれるのがアラームです。ですので、アラームが適切にかかっていなければ何の意味もありません。

 

機器の設定確認も同じです。設定からその患者さんがどの程度の補助を必要としているのかが分かるので、患者さんの今の状態を把握する情報の一つになりますし、機器のアラームのチェックも上記と同様重要です。薬剤については、ルートの緩みがないか、薬剤が指示通りの濃度/流量で投与されているか、投与ルートが間違っていないか、刺入部からの出血がないか、炎症が起きていないかなどなど確認することは細々とたくさんあります。

 

そして一番大切なのは患者さんの状態です。意識レベルから始まって、呼吸や循環状態はどうか、機器の設定がむしろ患者さんに苦痛や害を及ぼしていないか、四肢の動きの確認や睡眠の状況の確認、呼吸音やら血圧やら尿量やら皮膚の状態やら看ることはたくさんあります。

 

これらを一旦、朝全てチェックします。全勤務者からの申し送りやカルテからの情報と併せて、自分が観察した状態を基準にして、そこからどう変化したか観察していくことが重要だからです。

 

清潔ケアなど

そこから全身清拭や体位変換、気管内吸引、口腔ケアや気管チューブ固定テープの貼り替え、必要に応じて洗髪や髭剃り、手足浴やルートの固定テープ貼り替えなどを行っていきます。もちろん合間に指示薬の投与や血糖測定など行いますし、患者さんの状態に変化があればその都度対応しながらこういったルチーン業務を進めていきます。

 

慣れれば大丈夫

やることはたくさんありますが、患者さんの状態が安定していて、検査の出棟や予想外の事態がなければ比較的自分が組んだタイムスケジュール通りに進むのできちんとこなせます。最初はみんなできませんが、経験を重ねていけばルチーンの業務くらいは大抵みんなできるようになります。そして経験を重ねていく毎に、より患者さんに合った個別的なケアを取り入れたり、家族へのアプローチができるようになったり、別のことに時間を割くことができるようになっていきます。覚えたり慣れたりするまで最初は大変ですが、がんばって乗り越えて行って欲しいです。

 

 

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