ICU看護師の生活

ICU看護師の業務解説【3次救急対応】

ICUと一言で言っても、施設毎に規模や設備は様々です。今回は3次救急対応の病院のICUでの私の経験をもとに基本的なことをお話しします。

 

私がICUを離れて3年程経ちますが、私の在籍していたICUでも、当時使用していた人工呼吸器はもう使用していないらしく、医療は本当に日進月歩だなと実感します。それくらい機器や機材などは入れ替わっていきますし、施設によって多種多様です。

 

ICUで使う器具について

新人で入ってまず習うことの中で、ICUで特に頻繁に触れるもので基本的なものと言えば、人工呼吸器とシリンジポンプ、輸液ポンプ、Aルート(動脈圧ルート)、IVH(中心静脈ルート)あたりだと思います。シリンジポンプや輸液ポンプ、IVHなどは病棟でも普通に扱いますが、患者さんが重症なだけ使うポンプの台数やルートの数が違います。

 

私のいた施設では、メインの輸液は基本的に手落しはしていませんでした。抗生剤などの一時点滴はもちろん手落しもしますが、流量が細かく設定できるので、一時点滴もシリンジポンプを使う場合が多かったです。

 

また、一時点滴でも医師からの臨時指示などで微量な量だけ投与するような場合があったり、急速落下してしまうとリスクがある薬剤を投与する場合も多いので、シリンジポンプを使うことが多いです。Aルートは間違えて抜けてしまったりすると血圧のモニタリングができなくなりますし動脈から出血するので注意が必要です。IVHも静脈とはいえ太い静脈なので事故/自己抜去などの事故があった場合発見が遅れると大変危険です。もちろん出血以外にもリスクがあります。

 

そして、最近は気管内吸引も閉鎖式と言って人工呼吸器回路を開放せずにそのまま吸引ができるようにあらかじめ呼吸器に吸引器がついているものが主流なので、肺加圧といって手でバッグをもんで喚起させるようなことをあまりやらなくなったと思いますが、患者さんの状態によっては呼吸器回路を一旦外して開放させ、ジャクソンリースと言われる肺加圧バッグで強制的に喚起をさせる技術も必要です。

 

これは注意深く行わないと肺損傷などの原因となるので、本来なら熟練した技術が必要だと思いますが、私のいた施設では新人の頃から普通にやらされていました。実際に患者さんに実施する前に器械で練習もしますし、私が離職する直前頃は圧力を測るメーターも出ていたので新人さんもやりやすくなったのではないかなと思いますが、技術によって患者さんへ与える影響と効果は格段に違ってきます。病院によっては医師しか行わない場合もあるようです。

 

その他にも、重症な患者さんであれば心肺補助を行う機械だったり、心機能を補う機械、24時間透析を行う機械などなど、管理や扱いを少しでも間違えると死や急変に直結するようなものもあります。

 

ICUの業務で注意すべきこと

重要なことは、そういった様々な機器が患者さんについているにも関わらず、その状態のまま清潔ケアや体位変換、おむつ交換など全て行わなければならない点です。こんなに色々機械がついているのに、身体拭くんですかと驚かれるご家族も多いですし、私も新人で初めて患者さんを見た時はこれどうやってやるのと戸惑いました。

 

でもベッド上でできることってたくさんあります。というかほとんどできます。小さい子どもの場合はベビーバスで入浴させたりもしますし、患者さんの状態がゆるせば、工夫次第でなんでもできます。私たちの仕事は、患者さんの安全を守りつつ、QOLをいかに下げないか、ということではないでしょうか。ほとんどのことができますが、その根本には看護師の注意力があってこそです。アセスメント力を磨いて、多様なケアを患者さんに取り入れていけるといいなと思います。

 

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